増岡園
FROM IRIMA, SAITAMA
狭山茶の産地は寒いので、冬にお茶の木がエネルギーを消費することなく、おいしさを蓄えて春に収穫されます。寒いところで育ったお茶の葉は厚くて硬いため、狭山茶は昔から蒸し時間を長くした深蒸し茶が中心。また、紫外線が少ないため、香りの素にもなるカテキンが少なく、香りを出すために、火入れは強くする傾向があります。渋みと香りを出すカテキンが少ない一方で、甘味が多いのも特徴です。
天敵が増えるため、基本的に虫は問題ないのですが、毛虫だけが大変です。草も手で取るため、毛虫に刺されるとやっかいです。なので、その時だけは有機の農薬で対応しています。あとは、土がきれいだとスズメバチが巣を作ってくれるため、刺された時の応急処置道具は備えています。
私は450年間続くお茶農家の15代目です。農家としての歴史の中で唯一、父の代と自分だけが農薬を使ってしまいました。なので、ある意味、昔のやり方に立ち返って、有機農法で次の400年間もお茶を作っていけたらと思っています。また、有機JASを認証を取っていても、ビニールハウスの使用や海外の有機農薬や肥料を大量に使うことは許されるため、それでいいのか?本当の持続可能性とは何か?と常に自分自身にも問いていきたいと思います。
私自身は、お茶は薬だと思っています。体調が悪い時、そして精神的に落ち込んだ時にお茶を飲んで欲しいです。とくに、精神面において、安心安全のお茶でないと心は癒されないのではないでしょうか。体は食べ物からできているので、若い人にも有機や無農薬のものを是非選んで食べて飲んでほしいと思います。
私たちのお茶
有機深蒸し茶
Organic Fukamushi tea
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